2025/09/10新聞広告賞決まる 大賞にアサヒビール

 日本新聞協会は9月3日、新聞広告大賞をアサヒビールの「47都道府県おつかれ生新聞」に贈ると発表した。 
 アサヒ生ビールのキャンペーンの一環として1年を締めくくるタイミングで、その年を象徴する記事を配したビジュアルとコピーを載せた59種類の広告を、全国47都道府県の新聞で展開した。全国向けテレビCMなどで「今年も1年、おつかれ生です。」とのフレーズを浸透させたのに続いて地元密着の新聞広告を活用し、地域に寄り添った形で温もり のあるコミュニケーションを実現した。年の瀬に各地の出来事や人びとの活躍を紹介する記事で2024年を振り返る新聞広告ならではの手法により、ニュースと商品、読者とをつなぎブランディングに大きく寄与した広告企画は、新聞広告大賞(こふさわしいと高く評価された。 
 新聞広告賞は、新間広告の新しい可能性を開拓した広告活動を顕彰し、新聞と広告の発展に資することを目的に、1981年に設けられた。「広告主部門」と「新聞社企画・マーケティング部門」の2部門から成り、優れた広告活動を展開した広告主、新聞社に贈る。 
 第45回新聞広告賞には、「広告主部門」202件(単独広告主198件、複数広告主4件)、「新聞社企画・マーケティング部門」53件(単独企画48件、共同企画5件)の計255件の応募があった。広告主を対象として新聞広告大賞1件、新聞広告賞5件、優秀賞10件を、新聞社を対象として新聞広告賞5件、特別賞1件、奨励賞5件を選んだ。贈賞は10月16日(木)、東京・内幸町の帝国ホテルで開かれる第68回「新聞広告の日」記念式典で行われる。新聞広告大賞には賞状、トロフィー、メダ ルが贈られる。

2025/09/06新聞協会賞・新聞技術賞を発表 日本新聞協会 協会賞7件 技術賞1件

 日本新聞協会は3日、優れた報道に贈られる2025年度の日本新聞協会賞と、新聞、通信、放送の技術に関する優れた業績を表彰する新聞技術賞を発表した。25年度は協会賞7件と技術賞1件が選ばれた。
 協会賞のニュース部門は、朝日新聞社と信濃毎日新聞社、写真・映像ニュース部門は北海道新聞社、写真映像・企画部門は中国新聞社、企画部門は神戸新聞社、中国新聞社、日本放送協会が受賞。技術賞は日本経済新聞社の生成AI(人工知能)機能「Ask! NIKKEI」が受賞した。
 贈賞は10月15日、東京で開く第78回新聞大会で行う。授賞理由などの詳細は次のとおり。

2025/09/03熊日販売店にも大きな被害 8月の記録的大雨

 8月10日深夜から翌11 日朝にかけて降った熊本県の記録的大雨は死者4人、行方不明1人、住宅の全半壊100戸以上、床上・床下浸水5千戸以上(8月27日現在)と大きな被害をもたらしたが、熊本日日新聞の配送や配達などにも多くの影響を及ぼした。
 県内全域で土砂崩れや冠水などのため道路が寸断。刻一刻と変わる道路状況の情報を収集しながら、状況に応じて配送順を入れ替え、迂回するなどして各販売センターに配送した。
 被害は玉名や八代、天草地域を中心に県内全域に及んだ。熊本市内の花園販売センターは停電によって電話やFAXが使えず、16台あるバイクのうち11台が浸水するなど機能不全状態に陥ったが、急きょ近くの店舗に拠点を構え、配達業務にあたった。八代西販売センターは床上浸水によりパソコンや複合機、折込丁合機が使用できない状態に。県内全域では11日午前の段階で約2万6千部が未配達となった。
 熊日販売局では、夜を徹し各地区の担当者がリアルタイムで各店の情報を集約し対応にあたった。後日、髙村恭三局長、金子秀一部長らが手分けして被害が大きかった地
問、店舗や地域の被災状況の把握にあたった。

2025/08/30特別インタビュー 異業種から見た新聞業界 新聞でなければできないことがあるはず

 弊紙「新聞情報」は購読者を全国に抱える業界紙である。購読者の中には、新聞業界に関わらず他の業種の方の中にもご購読をいただいている。今回は、北海道から沖縄までの購読者の中から沖縄で製鉄業を営む拓南グループ(拓伸会)の古波津昇会長に「異業種から見た新聞業界」と題してインタビューを行った。
(聞き手・構成 松岡憲二)

2025/08/23読売広告大賞 雪印メグミルクが受賞

 昨年度、読売新聞に掲載された広告作品を顕彰する「第41回読売広告大賞」(読売新聞社主催)など、広告関連3賞の贈賞式と、「読売・日テレ 広告感謝の会」が7月4日、都内のホテルで行われた。広告大賞は雪印メグミルクが、「第6回読売マーケティング賞」は味の素がそれぞれグランプリを受賞し、「第17 回読売・日テレ アドバタイザー・オブ・ザ・イヤー」も味の素が受賞した。
 広告大賞贈賞式の冒頭で、読売新聞グループ本社の山口寿一代表取締役社長は「読売広告大賞が今年で41回目を迎えられたのも皆さまのご高配のたまものです。新聞社の枠にとらわれない様々なご提案をして皆さまの課題解決に貢献できるよう一層努力してまいります」とあいさつした。
 同大賞は、クリエイテ ィブディレクターらが選考委員を務め、約6000人の読者モニターの評価を参考に審査した。雪印メグミルク(12月27日朝刊)は、骨粗しょう症をテーマに、「母さん、少し小さくなった?」のキャッチコピーと実家の台所を想起させる写真の風合いが印象的で、紙面から滲み出る普遍的な人間ドラマが心を打つと評価された。
 読売新聞東京本社の村岡彰敏代表取締役社長からトロフィーを受け取った雪印メグミルクの稲葉
は、「今年創業100周年を迎え、節目の年に賞をいただき、役職員一同喜びもひとしおです。お母さんの後ろ姿を印象的に見せることで、親子であるいは家族で、骨の健康について考える機会にしていただきたいという願いを込めて制作しました」と語った。
 準グランプリには、タイガー魔法瓶(9月1日朝刊)とUber Eats Japan(6月21日朝刊)が選ばれた。